鎌倉時代の文化についてわかりやすく【12】過去に生きる公家、今を生きる武家

続きです。

鎌倉時代の文化②

彫刻

東大寺再建に伴い、名前に「慶」のつく仏師(ぶっし:仏像専門の彫刻家)、「慶派(けいは)」が活躍。

東大寺僧形八幡神像

快慶(かいけい)」による「東大寺僧形八幡神像(とうだいじそうぎょうはちまんしんぞう)」。

(画像は僧形八幡神坐像|特別展 快慶 ~日本人を魅了した仏のかたち~|読売テレビより)

東大寺南大門金剛力士像

運慶(うんけい)」「快慶(かいけい)」「定覚(じょうかく)」「湛慶(たんけい)」らによる「東大寺南大門金剛力士像(とうだいじなんだいもんこんごうりきしぞう)」。

「寄木造(よせぎづくり)」でパーツは約3000、高さは8.4m。

口を開けているのが「阿形(あぎょう)」像。

阿(a)は最初の音。

(画像は【東大寺南大門】阿吽の「金剛力士像」で大変有名な日本最大規模の山門 – 奈良まちあるき風景紀行より)

口を閉じているのが「吽形(うんぎょう)」像。

吽(hum)は終わりの音。

(画像は【東大寺南大門】阿吽の「金剛力士像」で大変有名な日本最大規模の山門 – 奈良まちあるき風景紀行より)

東大寺重源上人像

東大寺復興を果たした重源の肖像彫刻「重源上人(ちょうげんしょうにん)」像。

(画像は運慶 快慶|祈りの回廊 2017年秋冬版|掲載コラム|祈りの回廊|巡る奈良 [奈良県]より)

興福寺金剛力士像

興福寺も南都焼討で燃えた為、再興されました。

おそらく定慶による「興福寺金剛力士像(こうふくじこんごうりきしぞう)」。

(画像は興福寺金剛力士像:定慶より)

興福寺無著像・世親像

法相(大乗仏教唯識派)教学を確立した兄の「無著(むちゃく)」像。運慶指導のもと作られたそう。

(画像は木造無著・世親立像(もくぞうむじゃく・せしんりゅうぞう) | 「国宝」「重要文化財」 | 文化財 | 法相宗大本山 興福寺より)

弟の「世親(せしん)」像。

(画像は木造無著・世親立像(もくぞうむじゃく・せしんりゅうぞう) | 「国宝」「重要文化財」 | 文化財 | 法相宗大本山 興福寺より)

興福寺天灯鬼像・竜灯鬼像

左肩に乗せた灯籠を左手で支える赤鬼「天灯鬼(てんとうき)」像。康弁作。

(画像は木造天燈鬼・龍燈鬼立像(もくぞうてんとうき・りゅうとうきりゅうぞう) | 「国宝」「重要文化財」 | 文化財 | 法相宗大本山 興福寺より)

頭上に灯籠を乗せた「竜灯鬼(りゅうとうき)」像。

上半身に巻きついているのは、竜。

(画像は木造天燈鬼・龍燈鬼立像(もくぞうてんとうき・りゅうとうきりゅうぞう) | 「国宝」「重要文化財」 | 文化財 | 法相宗大本山 興福寺より)

明月院上杉重房像

明月院上杉重房(めいげついんうえすぎしげふさ)」像

(画像は上杉重房 – Wikipediaより)

六波羅蜜寺空也上人像

市聖(いちのひじり)と称された平安時代の僧「空也(くうや)」。

唱えた念仏が「南・無・阿・弥・陀・仏」と6体の阿弥陀仏になったという伝説を彫刻化した「六波羅蜜寺空也上人像(ろくはらみつじくうやしょうにんぞう)」。康勝作。

(画像は空也 – Wikipediaより)

高徳院阿弥陀如来坐像

高徳院阿弥陀如来坐像(こうとくいんあみだにょらいざぞう)」、通称「鎌倉大仏」。

(画像はニッポン旅マガジンより)

絵画

絵巻物

横長の巻物に詞書(ことばがき:絵を説明する文章)が交互に書かれていて、右から左へ鑑賞する「絵巻物(えまきもの)」。

平治物語絵巻
(画像は平治の乱 – Wikipediaより)

「平治の乱」を描いた「平治物語絵巻(へいじものがたりえまき)」。合戦物。

蒙古襲来絵巻
(画像は蒙古襲来絵詞 – Wikipediaより)

御家人の「竹崎季長(たけさきすえなが)」が、元寇における自身の活躍を描かせた「蒙古襲来絵巻(もうこしゅうらいえまき)」。合戦物。

後三年合戦絵巻
(画像は後三年の役 – Wikipediaより)

「後三年の役」を描いた「後三年合戦絵巻(ごさんねんかっせんえまき)」。合戦物。

北野天神縁起絵巻
(画像は菅原道真 – Wikipediaより)

大宰府に左遷された菅原道真の生涯と、怨霊となった道真を祀るため造営された北野天満宮の由来などを描いた「北野天神縁起絵巻(きたのてんじんえんぎえまき)」。縁起物。

春日権現験記
(画像は春日権現験記 – Wikipediaより)

藤原氏の氏神「春日神(かすがのかみ)」(春日権現)と春日大社の由来を描いた「春日権現験記(かすがごんげんげんき)」。縁起物。

粉河寺縁起絵巻
(画像は粉河寺縁起絵巻 – Wikipediaより)

粉河寺の本尊千手観音像にまつわる奇跡や霊験譚(れいげんたん)を描いた「粉河寺縁起絵巻(こかわでらえんぎえまき)」。縁起物。

石山寺縁起絵巻
(画像は石山寺縁起絵巻 – Wikipediaより)

石山寺の創建と霊験譚などを描いた「石山寺縁起絵巻(いしやまでらえんぎえまき)」。縁起物。

一遍上人絵伝
(画像は一遍聖絵 – Wikipediaより)

時宗の開祖「一遍(いっぺん)」の布教の様子を描いた「一遍上人絵伝(いっぺんしょうにんえでん)」。伝記物。

法然上人絵伝
(画像は座乱読無駄話日記 – Yahoo!ブログより)

浄土宗開祖「法然(ほうねん)」を描いた「法然上人絵伝(ほうねんしょうにんえでん)」。伝記物。

西行物語絵巻
(画像は西行物語絵巻 文化遺産オンラインより)

武家に生まれ、後に出家した歌人「西行(さいぎょう)」の生涯を描いた「西行物語絵巻(さいぎょうものがたりえまき)」。伝記物。

鑑真和上東征絵伝
(画像は唐招提寺に憩う: 今川弥吉の徒然草より)

鑑真を描いた「鑑真和上東征絵伝(がんじんわじょうとうせいえでん)」。伝記物。

男衾三郎絵巻
(画像は男衾三郎絵詞 – Wikipediaより)

武蔵国で暮らす武家兄弟の生活を描いた「男衾三郎絵巻(おぶすまさぶろうえまき)」。

六道絵
(画像は餓鬼草紙 – Wikipediaより)

地獄を描いた「六道絵(ろくどうえ)」。

似絵

大和絵に属する肖像画「似絵(にせえ)」。平安時代の大和絵より写実的で、個人の特徴が表現されている。

伝源頼朝像
(画像は神護寺三像 – Wikipediaより)
伝平重盛像
(画像は神護寺三像 – Wikipediaより)
後鳥羽上皇像
(画像は後鳥羽天皇 – Wikipediaより)

頂相

禅僧の肖像画「頂相(ちんぞう)」。

蘭渓道隆像
(画像は鎌倉市/収蔵品紹介(絵画)より)
明恵上人樹上坐禅像
(画像は高山寺について 国宝・重要文化財 │世界遺産 栂尾山 高山寺 公式ホームページより)

書道

宋と元の書風が伝えられます。

伏見天皇の第6皇子「尊円法親王(そうえんほうしんのう)」が「青蓮院流(しょうれんいんりゅう)」を創始。

工芸

刀剣

短刀作りの名手、京都の「粟田口吉光(あわたぐちよしみつ)」。

(画像は粟田口吉光 – Wikipediaより)

鎌倉の刀工「岡崎正宗(おかざきまさむね)」。

(画像は正宗 – Wikipediaより)

備前国の刀工「長船長光(おさふねながみつ)」。

(画像は長光 – Wikipediaより)

甲冑

甲冑では「光明白にして玉のごとく類まれなる珍器なり」と近衛天皇に称賛され「明珍」の姓を賜ったとされる「明珍派(みょうちんは)」が有名。

陶器

道元と南宋に渡った「加藤景正(かとうかげまさ)」が帰国後、「瀬戸焼(せとやき)」を創ったと言われています。

(画像は黄釉牡丹唐草文広口壺 文化遺産オンラインより)

鎌倉時代は以上です。
ありがとうございました。

次回は>室町時代

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